シリーズ　第5回防衛省説明会質疑応答　　その10．「違法開発疑惑があるのに、何故調査もせず契約したのですか？」

　2019年2月13日の防衛省説明会での質疑です。下記のURLをクリックして動画（7分29秒）をご覧ください。

　質問者は、次のように訊ねています。

　（１）以前の説明会では「基本は買取で、賃貸は考えていない」と言っていたが、「買取と賃貸」になったのはなぜか？

　（２）ゴルフ場が無許可で違法開発された疑惑を「報道で知った」と言ったが、それで買取を決めて良いのか？国民の税金を使う際に、違法開発の調査もしないで決めるのは、無責任ではないか？

　（３）現況調査をしているというが、その結果を教えてくれたか？土質調査、不動産鑑定、補償物件調査等行っているはずだが、その結果は何一つ知らされていない。こういう状態で着工するのはなぜか？

　防衛省は、（３）については、何も答えていません。

　（１）に対しては、

　　「売買を希望していたが、調整の中で地権者の意向も考慮し、総合的に判断して一部賃貸とした。」

と言うだけでした。

　　これに関連するやりとりは、以下の通りです。

　　Q：どの部分が賃貸か？

　　A：賃貸した場所は「一部」としか申し上げられない。

　　Q：今回工事を始めている進入路部分は、買取か賃貸か？

　　A：そこは、買い取った土地。

　また、（２）に対しては、

　　「法に基づいて売買手続きをしている。」

という、およそ答えにも何もならない「回答」でした。

　　これについて、以下のやりとりがありました。

　　Q：その法とは何か？

　　A：土地の取得に関わる法律。

　　Q：それでは分からないが？

　　A：全ての法律を把握はしていないので、すみません。

　　Q：土地計画法の81条には、違法に開発されたことを知りながら購入した場合責任が問われるとあるが？

　　A：知っていて、となればそうなるが。

　　Q：まず調査をすべきではないか？

　　A：それについては、報道されている通り、いろいろされているので。

　　Q：それなら結論が出るまで待てば良いではないか？あわてて購入する必要はないのでは？

　　A：勝手に進めたのではない。2015年11月に施設配置を申し入れて以来、説明会も行い、理解を得るよう努めてきた．．．

　結局、違法開発疑惑のような都合の悪いことには一切答えず、形式的な「立場」を繰り返すだけです。どう見ても、「丁寧に説明して理解を得る」態度ではありません。