シリーズ 第5回防衛省説明会質疑応答  その.「谷をどう埋めるのですか、大雨が降っても大丈夫ですか?

 2019213日の防衛省説明会での質疑です。下記のURLをクリックして動画(412)をご覧ください。

https://drive.google.com/file/d/1JIgcSzyBeQLV23Q62tWwlgthMbf4T8Bl/view?usp=sharing

 予定地の南東部には、深さ9m15m、長さ600m以上にわたる谷があります。防衛省の施設配置図と国土地理院の地形図を比べて見ると、予定されるグラウンドと、北西からグラウンドに向かう道路が、この谷にかかります。現在は、大里農道付近の一部を除いて、川は流れていません。しかし、この谷の構造は、水流にえぐられたか、あるいは琉球石灰岩の洞窟の陥没によって出来たと思われるので、水の流れと深く関わっているはずです。そういう谷を、土砂を投入して埋めれば、大雨の時には崩れる恐れも出てきます。

 質問者は、そのことを踏まえて、

(1)谷をどう埋めるのか、外部から土砂を持ち込むのか、必要な土砂の量はどれくらいか?
(2)どの位の雨が降ると、地盤が崩壊するか?

と尋ねています。これに対して、事業管理担当の幸田氏は、谷については、今回の造成工事等で発生した土砂で必要な範囲だけ埋めて、あとはそのまま残す、想定範囲内の雨なら災害時にも崩壊しない、などと、大雑把な答えしかしません。質問者が、

(3)近年、あちこちで予想外の雨が降り、土砂災害が起きている。自然の地形を変形、造成して平らにしたときに、どういう災害が起こるか予測できているのか?

と追及しても、石垣市や沖縄市での7年間の降雨確率に基づいて検討している、雨等で擁壁や法面が崩れる前に、排水、放流する、などと言うだけで、必要土砂量、想定している最大雨量、崩壊しないとする技術的根拠などは、全く示しません。

 純粋に実務的な問題でも、この調子です。これで、「丁寧な説明」と言えるのでしょうか?





inserted by FC2 system