沖縄県うるま市の島袋俊夫市長は14日午前、市役所で会見し、名護市辺野古の新基地建設の埋め立ての賛否を問う県民投票について「2択だけでは多様な住民の意思をくみ取ることができない」と述べ、県議会で野党が提案していた4択にするよう、15日に県に提案することを明らかにした。その上で「市議会で示された市民の強い民意を尊重する必要があり、現段階においては事務執行ができる状況にはない」と述べた。
一方で「まだ(県と)協議の最中で最終段階ではない」と述べ、県の対応を見極めてから結論を出す考えを示した。
県議会では、野党の沖縄・自民と公明が賛成、反対のほか、「やむを得ない」「どちらとも言えない」を加えた4択とする案を提案していたが、賛成少数で否決された。
会見で島袋市長は、仮に4択となれば、予算案に反対したうるま市の与党市議の理解を得られるとの感触を示した。