03式中距離地対空誘導弾
○ 諸元、性能
誘導弾
[全長]約4,900mm
[胴体直径]約320mm
[重量]約570kg
[構成]
・対空戦闘指揮装置
・幹線無線電送装置
・幹線無線中継装置
・射撃統制装置
・射撃用レーダ装置
・発射装置
・運搬装てん装置
[開発]防衛省技術研究本部
[製作]三菱電機
改良ホークの後継として技術研究本部が開発を進めていた純国産の低空目標用の誘導弾。
師団等及び重要地域の防空を行うため、方面高射特科部隊に装備される。
(以上陸上自衛隊ホームページより)
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防衛省が石垣島に配備しようとしている防空ミサイル「03式地対空誘導弾」です。主として航空機を迎撃するもので、弾道ミサイルは落とせません。垂直発射方式で、射程は50km以上、弾頭重量50kg以上、価格(1個群)約470億円(Wikipedia)とのことです。
Wikipediaによれば、防衛省は巡航ミサイルや空対地ミサイルへの対処能力を高めるために「03式中距離地対空誘導弾(改)」(中SAM(改))を開発中です。改良型の実験機は、2015年夏にホワイトサンドミサイル実験場で超音速標的弾の撃墜にも成功し、2017年度予算で配備が始まりました。
03式注距離地対空誘導弾(改)の推進系については、固体燃料式と書いているレポートがあります。Tokyo Express 20161007
航空自衛隊とのデータリンクが断たれた場合、相手の巡航ミサイルが約30km彼方の水平線(レーダーの標高が70mの場合)の上に現れるまでは、レーダーで捕捉・追尾できません。それからわずか2分弱の間に撃墜しなくてはならなくなります。
4月22日の石垣市での防衛省による自衛隊配備説明会で、実際の戦争では海空優勢を失ったデータリンクがない状態で戦うことになるが、 その状況でも巡航ミサイルを落とせるのかと2度にわたり質問しましたが、防衛省は回答を避けました。
那覇の陸上自衛隊第15旅団では、第15高射特科連隊の3つの中隊に配備済みです。
1両あたり6発の誘導弾を載せる発射機搭載車両は、12式地対艦誘導弾のものとほぼ同じです。
<防衛省技術研究本部>中SAM(改)発射試験 YouTube動画