大ウナギってどんな魚??
よくテレビ番組で、石垣や西表の特番に巨大生物を捕獲!!
と大げさにやっている大ウナギ。
確かに普通のウナギより遥かにでかくて大きい物は1.5m以上、10キロオーバーなんてやつも存在しています。
大きいのが釣れると新聞に載ったりします。
私も味を確かめるのに何匹か釣ってみました。
マングローブの川ならどこにでもいるので釣るのは意外に簡単です。
大物用の釣り糸に針、餌は生きた小魚を付けて川岸の岩や木に固定して仕掛け、夜行性なので一晩置いておき翌朝釣り上げます。
普通の餌はカニがやって来てすぐ食べてしまうので泳ぎ回る生き餌で釣ります。
私が釣った大ウナギの平均サイズは80~100cm、1匹2~3kg位でした。
うわさでは島には緑っぽいのと茶色っぽいのと2種類いるらしく、私が釣ったのは緑っぽいやつ。
そんなでかいウナギなんだ、さぞかし蒲焼が沢山作れるんだろうなあ、いいなあと思われるでしょう。
ところが!!
実はこの大ウナギ、普通のウナギとは別の種類で、全くウナギの味がしません。
しかも身は固く、普通に蒲焼にしても硬くて噛み千切れないほど。
ただただ固い魚、という食感ですね。
味自体はまずくはないので、圧力鍋で長時間蒸すか、じっくり揚げて柔らかくすれば食べられるので、私は魚の万能調理法、から揚げの甘酢あんかけにして食べました。
この大ウナギ、わざわざ取ってまで食べるような魚じゃないので実は島の人は誰も食べません。
そして私も2度と釣ることはないでしょう。
食糧危機にでもならない限り。